もちろんこの時期はお花見です。仕方ありません。先週の雨で散ってしまうと言われていた桜がこれだけまだ見られるのであれば、やるしかないでしょう!
花見野良ITを!
そうです。寒くて殺風景だった野山はいつのまにか、緑に、そして花で覆い尽くされているではないですか!これは、想像力をもらいに積極的に桜の下でITワークをしなければ!
素晴らしいです。たわわに咲く桜の下。花びらが舞い、そして心地よい春風に頬を撫でられながらクリエイティブワークをするなんて夢のようですね。この季節ならではです。このままお酒を…。いや、一応まだワークタイム。もう少し待ちましょう。
桜とITはうまく撮れない
ですね。基本桜の花は、上の方にあるので見上げるアングルとなり、野良ITしてますよ〜っていうショットを撮るのに、無理やりPCを持ち上げて撮って見たんですが。絵にならない。
桜を見ながらとなるとどうしても見上げないとダメな訳で、膝にPCを乗せていると目線が下になり、気づいたのです。桜ばかりではない!ということに。
春の小さな野草の花々がクリエイティブ!
公園や、ちょっとした広場で雑草が生えてる場所、畑の横。なんでもない小さなスペースに大きな想像力の源となるフラワーにお気づきだろうか?PCのディスプレイのその先に、見える華麗な野草。これこそ野良花見であると…。
オオイヌノフグリ
見逃してしまうほど小さいこの青い花をご存知だろうか?そう「オオイヌノフグリ」である。可憐すぎて見入ってしまう。
こんな花が足元にたくさん咲いているのに気づくのが野良ITの醍醐味だろう。桜もいいがオオイヌノフグリ見もまた格別。
そして、その名は実はその通り「大きい犬のキン●マ」である。この小さくて可憐な青い花にこの命名センス。やはり先人は只者ではない、と思ってググって見たら、実の形がキン●マに似ているというところからこの名がついたそうである。いきなりクリエティブだ。春の地面花見野良はやはりものすごいエクスペリエンスを与えてくれた。
ヒメオドリコソウ
これもよく見ると思う。これまたどこが踊っているのか分からないと一瞬思うだろう。ちなみに踊子草というのは、花の形から「笠をかぶった踊り子」を想起させるそうだが、このヒメオドリコソウは、全然踊っている感じではなく違和感を覚えるそうだ。
しかし、私にはこの独特な葉と花の形はお祭りの時に回しながら振り上げられるあの棒(なんていうんだ?)を想起させる。直接踊りとは関係ないが、アクティブな何かを感じるのは私だけだろうか? 野良IT中に見かけたら思わずキーボードを叩くスピードが上がってしまうだろう。
ナズナ
ナズナ?っていうの? そう、それが普通のリアクションだ。これは「ペンペン草」と呼ぶ方がしっくりくる。次から次へ小さな花、そして種をつけていくこの形態を「無限花序」と呼ぶそうだ。無限(実際には無限ではないけど)に小さな花をつけていくこの小さな花が近くに生えていたら、思わずプログラムも無限ループしてしまいそうだ。しないな…。
カラスノエンドウ
これも、非常によく見る。赤紫の花をつけ、小さな豆をつけるが、その豆を食べている人を見たことがない。カラスノエンドウという名がついているが、カラスが食べているところを見たことがない。「ヤハズエンドウ」が正式和名らしいが、カラスノエンドウの方がメジャーな呼び名というペンペン草っぽいエピソードも持つ。食べられるらしいが、食べられることを忘れられた野草としての地位を得るという悲しい過去も持つ。
野良ITをしていて、ちょっと小腹が減ったらこいつを食べれないいじゃないか。
ツクシ(スギナ)
「土筆」とも書く。これをペンタブレットにして胞子で絵を書く…、書けるわけないか。これも春の代名詞的存在だ。食べられるのもよく知られている。この後の本体となるスギナも意外とフラクタルな感じのカタチですごく良い。葉っぱや木の形、花の造形など、自然をビジュアライズするような、関数ライブラリを使って何か作品を作りたくなること必須であろう。
タンポポ
言わずもがな、野良ITのお供として、あなたの座った横に常にいる存在の代名詞「タンポポ」。これもまた「おひたし」になったり、綿毛になっても創造性を掻き立ててくれる大切な野良ITアイテムだ。アスファルトの隙間から花をのぞかせることもあり、そのたくましさに思わず、日々のオフィスワークで打ちひしがれた我々を癒してくれることもしばしば。
そう、花ばかりではない。虫もこの季節にざわめき出す。この季節はまだ蚊は少ないので、こうやって優しい目で見ることが出来る。桜にも毛虫がつくが、その虫たちの育と造形に思いを馳せて、何か新しいことにチャレンジする勇気をもらうこと間違い無いだろう。
野良花見は想像以上にクリエイティブ
だということをここまで読んで実感できたことでしょう。「桜」ばかり見てないで、モニターの先の地面にも目を配ってほしい。そこにはクリエイティブネイチャーアイテムが、所狭しと並んでいるのに気づくことが出来るのは、野良ITならではだ。
ぜひ、桜が散ってしまっても花見野良ITを楽しんでもらいたい。
そんな花見野良ITを楽しんで、オフィスに戻ったてノートPCを開いたら。
こんなサプライズに巡り会えるのも、野良ITならでは。