ついに夏本番。野良ITが最も過酷な季節に入ってきましたが、いかがでしょうか?
そんな中、今まで我々にとっての野良IT空白の地であった御茶ノ水で野良ITをしてきました。
学生の街、御茶ノ水
今回の野良ITの舞台は御茶ノ水。隣には秋葉原があり、駅の南側には明治大学や日本大学といった大学や大学予備校がある駿河台に、北側には江戸時代に学問の中心地であった湯島聖堂や東京医科歯科大学がある湯島が広がっている学生街です。
そんな御茶ノ水において野良ITをしようとした際、まず困ったのは行う場所でした。御茶ノ水にあるビル群には多くのフリースペースが存在します。勿論野外であれば公園でなくても野良ITとはいえます。ですが、折角野良ITをしようとするならば足元がコンクリートや人工大理石で敷き詰められたスペースよりも、小さくても緑ある公園でおこなったほうが「野良ITらしさ」を少しでも味わえると思っている僕にとってはなかなか苦しい場所でした。対象公園を淡路町から神保町あたりまで広げても、野良IT対象とする公園は2個しか見つけられなかったのです。
学問の聖地の裏にある御茶ノ水公園
そんな御茶ノ水の中にある御茶ノ水公園で今回は野良ITをしてきました。
御茶ノ水公園は御茶ノ水駅の北側、御茶ノ水駅をでて聖橋を渡った先にあり、湯島聖堂の真裏の「隙間」にあるような小さな公園です。行ってみてから気づいたのですが、この公園にはベンチというベンチなく、腰を掛けられる場所はありますが、正直野良ITに最適な場所ではありません。
また、土地柄か時期的な要因かまではわかりませんが、この公園には大きな遊具が一つと砂場しかなく、子どもたちの姿は一切見当たりませんでした。しかし、角地にあるこの公園は御茶ノ水駅へのショートカットにもなるため、多くのデイバッグを背負った大学生らしき若者たちが頻繁に通り抜けました。
蚊に襲われた野良IT
今回僕は最高気温33度の日の16時前から大体30分程度、野良ITをしてきました。そんな、今回の野良ITで最も過酷だったのは、蚊でした。
以前蚊についてのエントリーは書いていましたが、夏の16時はまさに蚊が一斉に動き始める時間帯です。この公園は湯島聖堂の北西の場所に位置し、湯島聖堂より低い位置にあるため、16時には日光は当たらずにとても涼しい場所です。その上、蚊が繁殖するための場所もたくさんあるため、蚊の巣と化していました。そんな場所に虫除けスプレーもせずに半袖半ズボンで乗り込んでしまった僕が蚊の餌食となったことは想像に難くありません。実施野良ITに中に気になったのは、蚊よりも這い上がってくる蟻だったのですが、数日たった今の僕の足はいたるところに赤い虫刺されの跡があります。掻かなければ痒くならない体質のため、私自身はそこまで問題はないのですが、野良ITをされるみなさんには是非とも蚊対策はお忘れなくということをお伝いしたいと感じました。
ベストな環境でも野良ITをする意味はあるのか
少し前にも触れましたが、この公園は正直野良ITスポットとしてはベストスポットではありません。ちゃんとしたベンチはありませんし、たとえ暑さや蚊がいなくても1時間2時間と集中して野良ITを行える環境ではないと思います。しかし、今までの記事で何度も繰り返してきた通り、野良ITというのはワークスペースを全て屋外にしようと言うものではなく、一部を屋外にすることによって生産性や創造性を向上させるものです。そういう意味では、人々にとって動線となっているこの公園は、しばし足を止めて刺激を得るために野良ITをするという都市型野良の理想像には近いスポットであると僕は思います。
是非ともみなさん都市の動線上にある公園に足を止めて、野良ITをにトライしてみてはいかがでしょうか?