横浜を見下ろす高台にそびえる公園
今回は4/16に行うイベントの会場近くにある高島山公園について紹介します。
高島山の由来
高島山公園は、高島台の頂上に位置する公園です。横浜駅の周辺には高島台以外にも、駅の南側に高島町という名前の地域がありますが、これらは横浜の父と言われる高島嘉右衛門に由来しています。この高島嘉右衛門は幕末から明治時代に活躍した実業家で、新橋〜横浜間で鉄道が開通する際には横浜駅周辺の地域を埋め立てを行うという功績を残しています。この工事を一手に手掛ける報酬として、駅と線路を除いた埋立地は嘉右衛門に与えられました。この地域は高島町と名付けられ、そんな横浜の名士であった嘉右衛門の別邸が構えられた丘は高島台と名づけられたのです。
また、そんな園内には「望欣台の碑」があります。旧高島邸にあったという石碑と、その横には望欣台という名前がついた由来が書かれている看板もあります。是非とも当日はこの由来を見に、そして野良ITをしに高島山公園を訪れてください。
それだけではない歴史
これだけでも十分に歴史的な物語を持つ高島山公園ですが、この公園には他にも「弁玉歌碑」という石碑が立っています。
この石碑は、嘉右衛門と同時期に活躍した歌人である僧侶「弁玉」の歌碑兼顕彰碑です。歌人としては文明開化期の中で新事物を巧みに使った長歌を遺しており、僧侶としては青木橋からこの公園へ登ってくる途中にある三宝寺の住職でありました。石碑の脇には桜の木が植えられており、イベント当日は既に散っているでしょうが、春には美しい景色が見られることは間違いないでしょう。
野良IT環境
高島山公園の歴史的魅力の一端はお伝え出来たと思いますが、肝心の野良環境はどうなのでしょうか?
この公園は東西に伸びている公園であり、西側が東側に比べて建物1階程度高い作りになっています。公園の南側はマンションがあり、横浜駅方面は東側の一部を除き見えません。しかし、公園の北側は斜面であるために視界を遮るものはありません。僕が訪れた日は曇りであったために遠くまで見渡すことは出来ませんでしたが、新横浜の新横浜プリンスホテル(写真ほぼ中央に見えるちょこんと飛び出てるやつ)や武蔵小杉の一帯のビル群は見ることが出来ます。晴れた日にはスカイツリーなどの都心部まで見渡せるそうです。
公園の東側は、北の斜面沿いに二人がけの椅子が3個置かれていますし、西側には弁玉碑の脇と出入り口のそばに背もたれのある椅子が1個づつあります。どの椅子からでも美しい景色が目に入りますし、公園でする野良ITの環境としては文句ありません。
イベントに向けて
今回は高島山公園の紹介に関するものでした。この小さな高島山公園だけでも十分な歴史があることは間違いないです。しかしこの公園は地域において歴史が多い場所というわけではありません。このことから、歴史をビジュアライズするという今回のイベントが如何に多様な横浜の歴史と結び付けられるかということが一片でも伝われば幸いです。
引き続きイベント関連の情報もエントリーしていきますので、乞うご期待ください。イベントの申し込みは下記よりどうぞ!