しかし、今年の梅雨明けは早かったですね。そして気温が急上昇してしまったため、自宅、各商業施設などでも冷房を急にガンガン入れはじめた事でしょう。この「冷房社会」への対策に野良ITは最適なのでは?説も急浮上です。
冷房社会の冷房病
「現代社会は冷房社会である」という表現だけをみると何かしらの思想を感じざるを得ませんが、それほど夏の日本社会は冷房社会です。この冷房社会は、日本に現代病とでもいうべき一大体調不良を持ち込みました。いわゆる「冷房病」です。比較的女性に多いイメージがありますが、男性や子供にも十二分に起こりえることで、これは現代病と言って差し支えないでしょう。
冷房病とは
冷房病とは、冷房によって体が冷えることで起きる「冷え性」のことを指します。冷房病自体は医学用語ではなく、マスコミ発信の造語ですが、2000年代にはすでに医学ジャーナルなどに特集として掲載されています。
よく見られる症状としては、下肢や全身の冷感(冷え症)、下肢や全身の倦怠感、易疲労感、胃腸障害、頭痛、関節痛や神経痛などで、多様かつ非特異的です。
冷房病の原因
原因としては、冷房と灼熱の外気を行き来する中で、自律神経がうまく適応できなくなることが挙げられます。人間が熱産生の始まる温度である限界温は、個人差こそあれ26度程度であるため、様々な症状が出ると考えられています。
考えうる対策
30度以上の外気から冷房下の屋内に移動した場合、室温が25度以上であれば低下した末端の皮膚温は上昇しますが、20度以下だと回復しにくいという報告もあります。よって室温を25度以上に設定しておくことで予防や症状軽減が期待できると言えるでしょう。
そしてもう一つの対策、野良IT
野良ITも対策として最適なのではないでしょうか。
アウトドアITワークスタイルである野良ITを真夏の炎天下で行うことは冷房病の対処としては適切ではないでしょう。
しかし、朝から25度以下に冷房を効かせまくった部屋に閉じこもり末端神経を冷やしながら体調不良と戦いながら過ごすのではなく、一度外に出て木陰やカフェのテラス席で過ごすことは、有効かつ生産性の方面から見ても有益なことではないでしょうか。
特におすすめなのは朝
朝に日光を浴びることは、心の安定をもたらすため「幸せのホルモン」として知られているセロトニンの分泌を促す作用もあるので一石二鳥となるのでおすすめです。自律神経の安定をもたらし、ストレスへの対策にもなります。
皆さんも、朝に日光を浴びながら野良ITをして、冷房社会の日本の夏を乗り切ってください!
参考文献
山寺 慎一. 特集真夏の総合診療:冷房病. JIM. vol.14 no.7 2004 – 7