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Decoka DK100 〜コストパフォーマンスに優れたノイズキャンセリングイヤホンを野良ITで使ってみた〜

Decoka DK100 〜コストパフォーマンスに優れたノイズキャンセリングイヤホンを野良ITで使ってみた〜

DECOKAアクティブノイズキャンセリングイヤホン「DK100」を野良ITでレビューしてみた。もちろん野良ITは、自然の音を楽しみ、創造性を発揮することを目的の一つに掲げている。が、あえて集中して作業することを想定してのノイズキャンセリング機能が、どう野良ITに作用するのかをレビューして見る価値はあるだろう。

結論

DECOKA DK100はノイズキャンセリングイヤホンのノイズキャンセリング力は非常に高く、コストパフォーマンスという面からすれば優れている。一方で、音質という面ではトレードオフをしなければならず、「鑑賞用イヤホン」ではなく「作業用イヤホン」として考えれば最高のイヤホンと言える。

このレビューのスタンス

スペックであったり付属品であったり開封の様子であったりというのは、公式サイトや既存のレビューに譲りたいと思います。
普段からBoseのQuietConfort20を使っている私としては、ノイズキャンセリングイヤホンというのは大好物です。むしろノイズキャンセリングイヤホンから離れられない体質と言っても過言ではありません。
QC20が手放せないからiPhone Xに乗り換えてからも音楽再生用にiPhone SEを持ち歩いているレベルです。なので、QC20を念頭に置きながらレビューしたいと思います。

音質とノイキャンの両立は難しい

Amazonで2018年1月30日現在3,999円というリーズナブルさにしては、化粧箱が立派であり、他の付属品にも手を抜いていない印象です。
ただ、音質やノイズキャンセリングの質に関しては、万を超える価格帯のものと勝負できるかと言われたら否定します。音質に関しては、値段相応、キャンセリングについては値段以上の価値あれども万を超える質ではないというレベルでしょう。
というのも、アクティブノイズキャンセリングというのは、イヤホンについているマイクでノイズを計測し、それを打ち消すというものです。しかし、ノイズを打ち消すための音が楽曲の音を削ってしまうということがしばしあり、かつチューニングの質も相応なものなので、「値段相応の音質」となってしまっています。
いいイヤホンの力というのは、音を出せるのではなく、音を快適に聞かせることだということを再確認できるような音質とも言えるでしょう。

モニターモード

音楽再生中周囲の必要な音を聞きたいときに使うモニターモードというものもあります。これは再生している音量を下げ、集音した外部環境の音をそのままの大きさで聞かせてくれるもので、まるでイヤホンをつけていないかのような感覚になります。QC20の同様のモードが人の声などの音域のみを集めて聞かせてくれる機能がありますが、補聴器のように実際の音より大きく聞こえたりするので、好みによってはQC20よりも優れていると感じるかもしれません。
肝心のノイズキャンセリング性能をオンにした際はノイズをちゃんと削ってくれるので、ノイズキャンセリングイヤホンとしてはコストパフォーマンスには優れています。
QC20には敵いませんが、その1/10に近い値段としては大健闘です。

イヤホンに最適なシーン

このノイズキャンセリングイヤホンの強みは、おそらく音楽視聴ではないでしょう。
しかし、このイヤホンには、別のニーズがあると思います。それは「仕事のためのノイズキャンセリングイヤホン」という部分です。
イヤホンを使って作業するシーンというのは様々です。BGMとして音楽を聞くためにイヤホンは使われがちですが、イヤホンが必要なシーンはこれだけには留まりません。例えば「文字起こし」とかが挙げられると思います。
「文字起こし」において必要なイヤホンは、音源をちゃんと聞くための力でしょう。文字起こしをしたことがある方は、周囲の騒音というのがどれだけストレスかということは実感している部分でしょう。
アクティブノイズキャンセリングは、部屋のエアコンの送風音などもシャットアウトしてくれます。しかし、文字起こしのために3万円近いノイズキャンセリングイヤホンを購入しようとは思はないでしょう。そういう時にDK100は最上の選択肢であることは間違いありません。

ノイキャンを野良ITに使ってみた

野良ITを行なったスポットは、神奈川県横須賀市にある観音崎です。ペリーが来航した場所として名高い浦賀にある観音崎は、日本最初の洋式灯台が作られた場所としても知られており、東京湾の入り口としてアクアラインから館山まで一望することができます。
そんな観音崎で野良ITをしながらDK100を使ってみました。

結果としてはノイズをキャンセリングしており、音を快適に聞き取ることはできました。
ノイズキャンセリングとしては、打ち寄せる波の最後に聞こえてくる「ササーッ」という音こそ甘いのですが、波がかぶる最初の「ザザザッ」という一番強い音はしっかり消せています。
試しにとある議事録として取ってあった音源を聞いていたのですが、一般的なイヤホンと比べるとノイズキャンセリングの恩恵がある分聞き取りやすく、1万円のカナル型イヤホンで聞くよりも快適でした。

ちなみ観音崎は野良ITスポットとしてアリ


観音崎の野良ITスポットとしては結構ありだと思います。適度に静かで、目の前には東京湾を往来する船と千葉の工業地帯が遠くに広がっており、後ろは緑豊かな森が広がっています。京急の横須賀満喫切符を使えば、3,000円で往復の交通費+横須賀グルメ+近くにある横須賀美術館入場無料なんてことができたりします。
横須賀を満喫して、最後は野良ITでしめるなんてのも良いのではないでしょうか?
なお、冬は全くをもってお勧めできません。

野良ITを推進する編集部です。野良IT目線で様々な情報をお届けしていきます。皆さまもどんどん野良ITしていきましょう!